BODY SPROUT 20周年連載 第二話 「2007年 “仕事ができない新人”が教えてくれたこと」

2006年に整骨院を開業した時には、代表の柔道整復や鍼灸の学校の同級生が2名スタッフとして入ってくれました。
ただ、「学生時代を共に過ごす」ことと「仕事を一緒にこなす」ことは同一ではなく、経営者意識を共通認識として合致させることに苦戦しました。
スタッフの定着がなかなかに難しいのだと言うことを私も初めて知りました。

当時の整骨院業界はまだまだブラックで、朝8時から夜10時まで週6日勤務、基本給のみ残業代なし、がフツーにまかり通っていました。
私は初めて入社した会社が割とホワイトな企業だったのでこの世界観ギャップに違和感を感じ、スタッフを守り安心して働いてもらうには整骨院も制度を徐々に整えていかねば、と感じて少しずつ実行に移していきました。
今では基本1日8時間労働、週5日勤務、残った分は残業代が出るシステムとなっています。残業時間も全社で20時間/月を超える人はいません。

さて、ようやく本題に入ります。開業したての整骨院にも、新卒さんが入社してくださいました。
お世辞にも「仕事ができる」とは言えないタイプの、言葉を選ばずに言うと、鈍臭い女性スタッフだったのですが、非常に印象に残る素敵なスタッフでした。
何度注意されても、何度もミスを繰り返してしまっていたのですが、何度注意されても、「ありがとうございます。」と言うのです。
代表は、この「彼女のひたむきな姿勢に感銘を受けた」、とコトあるごとに、何度も言うのです。

仕事が出来ないことで不貞腐れてしまう方もいますが、彼女は違った。
本当に真面目に、真剣に、やっているのですが、それでもミスをしてしまう。そしてその都度謝って、指摘されたことに感謝をする。
その働く姿勢こそ、BODY SPROUT精神の原点になっているのかもしれません。

経営計画書に、「人間の資質・価値観で採用する。」と刻まれているのも、この彼女が見せてくれた働く姿勢をBODY SPROUTの基本形にしたい、と言う思いが形になっています。

前年に開業して、開業資金が半年で底をついて、社員が辞めたり、売上の安定がなかなかしない中、なんとか低空飛行をしていました。生活費は極力抑えることは板についていました。
当時、子どもたちの洋服は、保育園で1日に3-5回着替えをさせてくれるので、数を持たせる必要がありました。
ヤフーオークションで、古着のベビー服を1箱100円で購入して回していました。80cm・100cmのベビー服が15枚ほど入って100円。保育園の着替え用に重宝しました。

育ててみるとわかるのですが、赤ちゃん期は、短い。可愛らしい我が子が着ていた洋服はすぐにサイズアウトしてしまい、着られなくなってしまう。
それを捨てることがとても苦痛なのです。どうにか、役に立って欲しい、まだ着れるものもたくさんある、シミがついていても愛しいベビー服たち。
誰かが着てくれたら嬉しいな、そんな想いで、いろんな母たちが出品してくれた洋服たちを活用していました。感謝です。(我が子たちがお下がりを着倒した暁には破れや汚れが酷すぎて、人様に回せる状態ではなくなってしまったため、私は出品ができませんでした)

次回、分院の開院と、院長が逃げちゃった話